2021/09/02 08:25


はじめに

エスプレッソ、ハンドドリップ、サイフォン、フレンチプレス、コールドブリュー、マキネッタ、などコーヒーの淹れ方はさまざまで、それぞれ違った味わいや個性を持っています。ここではSUPPLY COFFEEがおすすめするハンドドリップの淹れ方をご紹介します。


用意するもの

・コーヒー豆(10g、中挽き)

・お湯(150g、88℃)

・ドリッパー

・フィルター(ペーパー or 金属)

・キッチンスケール


ハンドドリップのコツ

①コーヒー豆を挽く(10g)

コーヒー豆を挽くと表面積が6〜8倍になり、抽出効率が上がると同時に酸化(劣化)が一気に進みます。また挽いた直後から香りは減少していきます。そのためコーヒー豆はドリップの直前にグラインダーで挽くことをおすすめします。豆の粒度(メッシュ)は中挽きです。


②ドリッパーにフィルターと豆を投入

ペーパーフィルターの場合

コーヒー豆に含まれるオイルを吸着するため、スッキリとクリーンな味わいになります。

金属フィルターの場合

オイルも一緒に抽出されることでコクや香りが強調されて、フレンチプレスでいれたような味わいになると言われてます。


③お湯を注ぐ(150g)

お湯の抽出方法は様々ありますが、ホットコーヒーをいれる場合の一例をあげると、

一投目、30g(20%)を注ぎ30秒ほど蒸らし

二投目、30g(20%)を円を描いて注ぎ

三投目、90g(60%)を注ぎます(計150g)


コーヒーをいれるとき、お湯の量をスケールで計ることは、とても大切です。例えるなら、水で薄まったビールやジュースが美味しくないように、コーヒーも同様です。計量することにより再現性が生まれ、美味しいコーヒーをいれることができます。コーヒー豆の量が変わっても、次の比率でお湯の量を調整します。


ホットの場合

コーヒー豆1gに対して、お湯15gの比率です。(この比率をブリューレシオといいます)

アイスの場合

事前にカップを氷を満たし、コーヒー豆1gに対して、お湯10gの比率です。


④風味を調整する

ドリップしたコーヒーが薄い・濃いと感じた場合、調整する方法をご紹介します。


・豆の粒度(メッシュ)中挽き

 細挽きにする→濃くなる

 粗挽きにする→薄くなる


・お湯の温度(ベースは88℃)

 93℃(88+5℃)→濃くなる

 83℃(88−5℃)→薄くなる


・ブリューレシオ15(豆1gにつきお湯15g)

 13〜14に下げる→濃くなる

 16〜17に上げる→薄くなる


・抽出時間

 長くする→酸味<苦味になる

 短くする→苦味<酸味になる


ハンドドリップひとつとっても、このように様々な要素が組み合わさってひとつの味が出来上がります。ぜひ試行錯誤しながら自分の好みの味を見つけてみてください。